裁判所などによると23日、ソウル西部地裁は17日、薬事法違反の疑いで裁判に渡された安国薬品中央研究所所長のキム某(60)氏に罰金200万ウォン(約19万円)を宣告した。
当時、安国薬品の中央研究所所長として勤務していたキム氏は、2016年1月7日と21日の両日、安国薬品研究所の職員16人を対象に、開発中の医薬品である血圧降下剤を投薬するなど、不法に臨床試験をした疑いを受けている。
現行法上、安定性が検証されていない医薬品などで臨床試験をするには、計画書を作成して、食品医薬品安全処長の承認を受ける必要がある。
裁判所は「被告人が犯行を主導せずに、消極的に加担した」とし「捜査に協力し、この法廷に至るまで一貫して自分の過ちを認めている」と説明した。
ただし、「医薬業界に従事する人として守るべき基本的な義務を果たさなかった」とし「中間決裁者として加担したものであっても、罪責を軽く見ることはできない」として、量刑理由を説明した。
なお、安国薬品の代表らは、関連の臨床試験を指示したなどの疑いで起訴され、現在ソウル西部地裁で裁判を受けている。これらに対する次の公判は、来月5日に行われる。
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