ヤン・ドンギョ新型コロナウイルス予防接種対応推進団の資源管理班長はこの日の定例ブリーフィングで、「新型コロナウイルスワクチン接種のために使用される注射器は、LDSと一般の注射器の2形態」と説明した。
続いて「このうちLDS注射器は、1月26日に契約を締結し、一般的な注射器も、1月初めに調達庁を通じて入札を行った」とし「総数量はLDS注射器4000万個、一般的な注射器4000万本を購入する予定だ」と付け加えた。
LDS注射器は、注射残量が84マイクロリッター以上残る一般的な注射器とは異なり、4マイクロリッター程度残るのが特徴である。一般注射器で新型コロナウイルスワクチン1本を5回投薬できるが、LDS注射器は6回投薬できる。ワクチンを20%増産する効果が出てくるわけだ。
ムン・ジェイン(文在寅)大統領は18日、ワクチン接種用のLDS注射器を生産するチョルラプクト(全羅北道)群山にあるプンリムファーマテックを訪れ、生産現場を視察し従業員を激励した。また、文大統領は直接ワクチン注射器の試演の様子を見て、1週間後に迫った韓国国内新型コロナウイルスワクチン接種の成功への期待も示した。
プンリムファーマテックは医療機器の輸入販売に力を入れているが、新型コロナウイルスを克服するために、LDSワクチン注射器の生産に挑戦した業者であり、世界20カ国以上から購入依頼を受けている。この日の訪問は、世界各国がLDS注射器の確保が難航している状況で、この会社が国内に十分な量を供給しながら、輸出を通じて危機を克服しようとする態度を奨励するために設けられたと、大統領府は明らかにした。
プンリムファーマテックは三星電子と政府の支援で試作品の制作から生産まで、少なくとも1年かかる過程をわずか1か月で完了した。今年2月から月1000万本の生産システムを整え、新工場を近くに竣工し、3月からは、最大月2000万個を量産できるシステムを完成する予定である。
ただしプンリムファーマテックの事情により、1月の時点では政府と正式供給契約を締結していなかった。プンリムファーマテックは注射器12万回分を寄付するという意思を明らかにしており、その量は初期の予防接種に使われる予定である。
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