李仁栄(イ・イニョン)統一部長官(資料写真)=(聯合ニュース)
李仁栄(イ・イニョン)統一部長官(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国統一部は18日、北朝鮮が今月初旬に開いた朝鮮労働党の中央委員会総会で経済状況の改善を当面の課題に掲げたが、対外条件の悪化などを考慮するとどのような成果をあげるか予測できないと評価した。同日開かれた外交統一委員会の業務報告の資料で明らかにした。 同部は北朝鮮が党中央委員会総会で、困難な経済条件と非常防疫状況の中でも農業・建設など可能な分野で経済建設と人民生活の向上のために最善の成果を創出すると強調したと説明した。 その上で、「(総会で)成果目標に対する叱責(しっせき)があり、(経済政策の)統制、調整強化などの手段を動員したが、対外貿易状況の悪化などからどのような成果をあげられるかは未知数だ」との判断を示した。 北朝鮮の対韓、対米基調については、「具体的な内容と政策方向を明らかにしないことから、韓米の対北政策の方向に応じて相応の対応を取るという戦略的基調を維持している(ようだ)」と評した。 統一部は全般的な朝鮮半島情勢に関して、新型コロナウイルスと米国の政策再検討などで様子見が続いていると分析した。 同部は2019年にベトナム・ハノイで行われた米朝首脳会談の決裂後、北朝鮮が韓国から距離を置いているとして、昨年北朝鮮が南北共同連絡事務所を爆破したことや、北朝鮮軍が黄海で韓国公務員男性を射殺した事件などを挙げ「あってはならない不幸な事件で北に対する否定的な認識が広がっている」と指摘した。  さらに、全般的に南北統一に対する国民の期待感が停滞している状況だとして、朝鮮半島平和プロセスの本格的な再稼働を目標に韓米間で緊密に対北政策を調整するとともに、南北関係修復のための積極的かつ能動的なアプローチを模索する必要があると説明した。
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