バイデン大統領は、米国が各種の事案で対立しているロシアのウラジミール・プーチン大統領とも電話会談を終えたが、中国には なかなか心を開けない雰囲気である。
通常 米国の大統領は就任後、米国に隣接したカナダ・メキシコをはじめとしてヨーロッパとアジアの同盟国の順で電話会談を進めていく。またその中でG7を優先する。
このことからみて、今回 バイデン大統領がするべき電話会談は全て終えた状態となっている。ここで目立っているのは G7ではないロシアとの電話会談まで終えているのに、中国との電話会談は全くなされる兆しがないという点である。
米中首脳電話会談が遅くなることで、ドナルド・トランプ前政権から始まった米中覇権競争は一層 激化するという国際社会の見方が出ている。すでに 米中両国では、冷たい雰囲気が漂っている。
米国による 中国を包囲する集団安保体制構築のための日米豪印の同盟“クアッド(Quad)”に英国が関心をもっているという知らせに対して、中国は すぐさま非難の声をあげた。中国の官営英字紙のグローバルタイムズは去る1日、英国に対して「米国のように愚かだ」と論評した。
また 両国は人権問題でも対立している。米上院議員たちは、2022年北京冬季オリンピックについて「人権を尊重する国がオリンピックを開催すべきだ」とボイコットに乗り出した。
このような米中の冷たい雰囲気の中、バイデン大統領の次の電話会談はインドが有力だとみられている。
一方 中国では バイデン大統領と習近平 中国国家主席との電話会談は、両国の関係上 遅くなるしかない状況なので、慌てる必要はないという見方が出ている。
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