27日(現地時間)ロイター通信などによると、ドイツのロベルト・コッホ研究所(RKI)傘下の予防接種委員会はこの日、アストラゼネカのワクチンが老年層にも効果的だとのデータが不十分だとし、「65歳未満にのみ投与すべき」だと、ワクチン勧告案を修正した。
アストラゼネカは英国とブラジルで55歳以下の成人のみを主な対象として臨床を行った。また、オックスフォード大学の研究陣も昨年12月8日に医学雑誌「ランセット」に掲載された臨床結果資料で、老人の感染と関連した有効性資料はまだ制限的だと明かしており、論争となった。
これに先立ち、今月25日にはドイツのメディア「ハンデルスブラット」と「ビルト」紙は、アストラゼネカのワクチンの効果が65歳以上の老年層には8~10%未満だとの記事をそれぞれ掲載した。
ドイツの予防接種委員会はこうした点をもとに、アストラゼネカのワクチンを老年層に投与してはいけないとの結論を下したものとみられる。また、「アストラゼネカのワクチンはファイザー・バイオエンテック、モデルナのワクチンとは異なり、18~64歳にのみ提供すべきだ」と重ねて強調した。
アストラゼネカのスポークスマンはこの日の発表について、「臨床実験データの最新資料によると、自社のワクチンは65歳以上の年齢層にも効果を示した」と反発した。
アストラゼネカのパスカル・ソリオ最高経営責任者(CEO)も前日、イタリアのメディア「ラ・レプッブリカ」とのインタビューで、「老人にも若い層と似た程度に非常に強力な抗体が形成されたというデータを持っている」との立場を明らかにした。
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