ムン・ジェイン(文在寅)大統領は去る26日、習近平 中国国家主席からの要請によりなされた電話会談で「中国共産党創党100周年を心からお祝いする」などの発言をした。
これに対して中国官営メディアは、文大統領の発言の中の「中国共産党創党100周年の祝賀」の部分を強調し、大々的に報道した。このことについて 一部では、米中覇権の構図の中で 米国を十分 刺激する可能性があるとみられている。
文大統領と習主席の電話会談がなされた背景においても物議を醸している。ジョー・バイデン米大統領が就任宣誓をした後、韓国と初の電話会談をし同盟強化の意を伝える前に、習主席が「中韓協力パートナーシップの新たな段階へと進もう」と提案し手を差し伸べ、文大統領がこれを掴んだカタチとなったからである。
韓国政府は“米中択一”の圧力が起きるたびに「戦略的あいまい性」をとってきた。しかし これ以上 有効ではないというのが外交界における大方の見方である。特に バイデン大統領は同盟強化・復元を基にした”対中けん制”に力を入れている。「民主主義のための首脳会議」がその代表的なものである。
また 米国の要人たちは最近 「日米韓三角同盟」、日米豪印の安保協議体「クアッド(Quad)」拡大を主張している。
このような中 「振り幅」の大きな外交的動きは、米中双方に“Win-Win(ウィンウィン)”をもたらすという韓国の願いとは別に、米中双方と困難な関係になる可能性があるという見方も出ている。外交政策で一貫性に欠けるという評価を受けるかもしれないためである。
このことに対して外交安保の専門家たちは、韓国政府が一貫性と原則を基にした先制的対応をとるべきだと助言している。
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