チョン首相はこの日午後3時、ソウル中区の韓国プレスセンターで開催された外信記者政策討論会で「全国民のワクチン接種で集団免疫が形成された後、接種が難しい国や、北朝鮮にも提供が可能か」という質問にこのように答えた。
チョン首相は、「(既存の確保した)5600万人分に加えて、2000万人分の契約ができれば、このワクチン全てが問題なく活用されることを考えれば、場合によっては量が残ることもあるだろう」とし「そうなればいいことだと思う」と明らかにした。
続いて「(第3国または北朝鮮に提供する案を)常に考えていた方がいいが、韓国では今年秋ごろに集団免疫が形成されると見ており、9月までに70%の国民が接種する予定だ。最近のように日によって急変する場合は、その時の状況を事前に推測することは容易ではない」とし「そうした可能性も念頭に置いておく」と述べた。
また、チョン首相は、北朝鮮側と新型コロナウイルスに関連する対話があったかについての質問に「北朝鮮の新型コロナウイルス状況を正確に知ることはできないが、WHO(世界保健機関)に報告したところによると、現在は感染者がいないことになっている」とし「(私が)北朝鮮に精通した人ではないが、北朝鮮は昨年ずっと封鎖を徹底し、新型コロナウイルスが外部から流入できないようにしたと聞いている」と明らかにした。
続いて「そのため北朝鮮の報告が事実かもしれないと思う。それを疑う証拠はない状況だ」と付け加えた。
また「実は、ワクチンが相当高い薬というわけではない。そのため、北朝鮮が余力にならない」とし「人道的支援を通じて保健協力の道が開かれれば、そのような努力もしなければというのが、韓国政府の基本的な考え」としながらも、「実際、北朝鮮との対話が今、正常にうまくいく状態ではない。そのため、こうした問題についてきちんと協議できなかったと、現在の状況を申し上げる」と述べた。
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