韓国　きょうのニュース（１月２６日）

◇新規コロナ感染者　減少も宗教施設での拡大懸念　中央防疫対策本部は２６日、この日午前０時現在の国内の新型コロナウイルス感染者数は前日午前０時の時点から３５４人増え、累計７万５８７５人になったと発表した。市中感染が３３８人、海外からの入国者の感染が１６人だった。１日当たりの新規感染者数は２５日（４３７人）に比べ８３人減ったが、宗教団体が運営する中部・大田の非認可教育施設「ＩＥＭ国際学校」で集団感染が発生したのに続き、南部・光州や京畿道竜仁市の同団体関連施設でも陽性者が出るなど新たな感染拡大の可能性が高く、油断できない状況だ。◇小学校低学年などの登校授業拡大へ　臨時教員配置も　新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、今年の新学期も対面授業とオンライン授業が並行して行われるが、小学校低学年を中心に登校授業が拡大される見通しだ。３０人以上のクラスには基礎学力向上などのために臨時教員約２０００人が配置される。兪銀恵（ユ・ウンヘ）社会副首相兼教育部長官は、このような内容を盛り込んだ２０２１年の業務報告を発表した。◇コロナ防疫レベル調整　政府が今週中に発表へ　政府は来月から適用される防疫対策「社会的距離の確保」のレベルを今週中に発表する見通しだ。５人以上の私的な集まりを禁止する措置が延長、または中止されるかなども併せて決定されるとみられる。政府の中央事故収拾本部の孫映レ（ソン・ヨンレ）社会戦略班長は会見で、「金曜日ごろ発表することを目標にしている」と明らかにした。◇２０年のＧＤＰ１%減　９８年以来のマイナス成長　韓国銀行（中央銀行）は、２０２０年１０～１２月期の実質国内総生産（ＧＤＰ、速報値）が前期比１．１%増加したと発表した。２０年通年ではマイナス１%となった。マイナス成長はアジア通貨危機の影響を受けた１９９８年（マイナス５．１%）以来。２０年の成長率は新型コロナウイルスの影響で１～３月期はマイナス１．３%、４～６月期はマイナス３．２%、７～９月期は２．１%となっていた。◇政府業務評価で法務部がワースト　法相と検事総長の対立影響か　国務調整室は、４３の中央行政機関に対する２０年政府業務評価を閣議で報告し、法務部が最低のＣランクの評価を受けた。また、統一部、女性家族部、公正取引委員会もＣランクだった。法務部の評価が最下位だったのは、権力機関の改革過程で秋美愛（チュ・ミエ）法務部長官と尹錫悦（ユン・ソギョル）検事総長が対立したことが少なからず影響を及ぼしたとの見方が出ている。◇イーマート　プロ野球ＳＫを買収　スーパー大手のイーマートはプロ野球・ＳＫワイバーンズの全株式を１３５２億円（約１３０億円）で取得することにし、ＳＫと了解覚書を結んだと発表した。来月２３日、本契約を締結する。ＳＫ球団は２０００年、経営危機に陥った繊維メーカーのサンバンウル傘下のサンパンウル・レイダースの選手を受け入れて創設され、韓国シリーズで４回の優勝を果たした。ＳＫグループの財務状態に何ら問題がないだけに、売却は極めて異例と受け止められている。◇実刑判決のサムスントップ　社員に「申し訳ない」　　前大統領らへの贈賄罪に問われ、差し戻し控訴審で実刑判決を言い渡されたサムスングループの経営トップ、李在鎔（イ・ジェヨン）サムスン電子副会長が２６日、社内掲示板に「私が置かれた状況とは関係なく、サムスンは行くべき道を引き続き進まなければならない」とのメッセージを伝えた。金奇南（キム・ギナム）代表取締役副会長らが李氏に代わって投稿した。同氏は「私の未熟さゆえに再びご心配をおかけすることになった」として、「本当に申し訳ない」と謝罪した。