米大統領がFTA歓迎声明、ビザ免除積極検討も

2007/07/02 10:02 コメント

ブッシュ米大統領は30日、韓米自由貿易協定（FTA）協定文調印の直後に、韓米FTAを大いに歓迎するとの声明を発表した。韓米FTAは米国の農業従事者、牧場主、製造業、サービス供給者の輸出機会を創出し、経済成長と米国内雇用創出を促進するとともに、米国消費者にも選択の機会を増やすことになると強調した。
　また、韓米FTAがアジアの安定と繁栄の勢力としての役割を担ってきた強固な韓米パートナーシップをさらに向上させると評価し、議会に対し、米国民の大きな恵沢のため歴史的な韓米FTAを批准同意するよう求めた。

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　またこの声明でブッシュ大統領は、韓国の米国ビザ免除プログラム（VWP）適用を積極的に検討すると述べた。昨年11月に韓国や中・東欧圏一部の国のVWP加入を進める意向を明らかにしていたことを指摘し、米議会に係留されている関連法案を通過させるため議会と協力を続けると述べた。

　ブッシュ大統領は昨年9月の韓米首脳会談でも、韓国のVWP早期加入に向け努力するとの意思を示している。今回の声明は、韓米FTAの調印を機に両国の人的交流を拡大しようという米政府の意向を明示したものとみられる。

　これを受け、韓国は早ければ来年にも、90日以内短期滞在者の商用・観光ビザが免除されるものと期待される。韓米FTA交渉の金宗フン（キム・ジョンフン）首席代表は記者らに対し、韓米はすでに相当話し合いを進めており、ブッシュ大統領の意思表明でビザ免除適用に向けた作業にも弾みがつくだろうと話した。

　米国はVWP加入の条件として、ビザ拒否率3%以下、電子旅券の導入、不法滞在者対策を挙げている。韓国はビザ拒否率が3．5%で、この基準を満たせていない状況だ。

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