日本が新型コロナウイルス感染症(新型コロナ)対応のための緊急事態宣言を行ってから1週間以上が経ったが、新規感染者増加の勢いは衰える気配がない。専門家らは「新型コロナが一度も経験したことのない速度で拡散している」と強い危機感を示した。
15日、読売新聞によると、前日に日本で新たに確認された感染者は首都・東京都の1402人を含め、6605人を記録した。10日以降、4日ぶりに再び6000人台に突入した。
人工呼吸器を使用したり、集中治療室で治療を受ける重症患者は13日より20人増えた920人で、11日連続最多記録を更新した。
特に東京都の拡散速度が速い。新型コロナの拡散傾向を示す1週間の平均新規感染者数は1611人と増加し続けている。累積感染者数は8万人を超えた。
東京都はこれに対し、新型コロナのモニタリング会議を開き、感染状況と医療体制の警戒水準について最も深刻な4段階水準を維持した。
この日、会議に出席した専門家らは「経験したことのない速度で感染者が増加している」とし、「爆発的な感染拡大が疑われる水準」と警告した。
会議では、保健所から一日400件以上の通報があり翌日以降の診療を見合わせる事例が相次ぐ深刻な状況が報告された。救急体制は多くの医療機関で患者を受け入れがたいほど麻痺状態に近づいてきたと読売新聞は伝えた。
日本国立国際医療研究センターの大曲貴夫 国際感染症センター長は「入院治療と自宅療養の需要が限界を超えた。感染状況がこの上なく深刻だ」とし、追加対策が必要だと強調した。
これに対して東京都の小池百合子知事は、血液中の酸素濃度を測定する機器“パルスオキシメーター”を高齢や基礎疾患のある自宅療養者に貸与することとした。また、新型コロナ専門病院の指定を受け、転院しなければならない妊婦らに、その差額を支援する予定だ。
これに先立ち日本政府は8日、東京など首都圏4地域に緊急事態宣言を発令した後、14日にはこれを大阪・京都・福岡など7地域に拡大した。
それにもかかわらず、新規感染者数が減らず、日本政府は緊急事態宣言発令の対象でない地域のうち、感染が深刻な場所を“準緊急事態地域”に指定する案も検討しているという。
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