北朝鮮の労働党大会は、当初の韓国政府の期待とは異なったものであった(画像提供:wowkorea)
北朝鮮の労働党大会は、当初の韓国政府の期待とは異なったものであった(画像提供:wowkorea)
北朝鮮が今後5年間の対内外戦略を決定する“労働党第8回大会”で、当初の韓国政府の期待とは異なり「南側がした分だけ対応する」というメッセージを残した。

キム・ジョンウン の最新ニュースまとめ

韓国政府は党大会で、南北対話の提議など、対南融和メッセージが出るものと予想していたが、実際はそれとは異なったことから、今後の対応方針を悩まなければならない状況となった。

今回の党大会は、去る5日から8日間 開催し、12日に閉幕した。

キム・ジョンウン(金正恩)労働党総書記は「南朝鮮(韓国)当局がこれまでのように一方的に善意を示す必要はなく、我々の正当な要求に応えた分だけ、北南合意を履行するために動いた分だけ、相手をしなければならない」として、「南朝鮮当局の態度」いかんによって南北間の対話・協力が決まると伝えた。

これは、韓国側の武力増強に不快感を示し、米韓合同軍事演習の中止、南北合意を忠実に履行することなどを、その条件として要求したものである。

加えて 党大会の終わる12日には、キム・ヨジョン(金与正)朝鮮労働党第1副部長が、韓国軍当局に対して強い非難を浴びせた。

キム第1副部長は「この地球上には200あまりの国があるが、よその家の祝いの行事に対して“情況捕捉(把握)”だとか“精密捕捉”という表現を使って、敵対的警戒心を示しているのは、唯一 南朝鮮しかいない」と語った。また 韓国に対して「理解しがたい怪しい群れたち」、「特等の うすのろたち」という暴言に近い表現を発した。

このような北朝鮮の過激な発言は、韓国政府が予想していた情勢とは大きく異なるものであった。

今後 韓国政府当局は、ムン・ジェイン(文在寅)政権の任期がそれほど残っていない点、北朝鮮がこれまで提案した南北協力を拒んだ点を踏まえて、北朝鮮側に南北関係改善のための対話要求を続けていくものとみられる。

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