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新年の辞で「経済」に29回言及 コロナ克服・景気回復強調=文大統領
【ソウル聯合ニュース】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が11日に発表した新年の辞のキーワードは「経済」と「回復」だった。新型コロナウイルスの影響で長期化している経済危機から抜け出して日常生活に戻り、新しい時代の先導国に進む考えを表明した。 新年の辞を分析した結果、「国民」を除き、最も多く登場した言葉は「経済」で計29回だった。「コロナ」は16回、「回復」は15回だった。 昨年の新年の辞でも最も多く登場した言葉は「経済」(17回)だった。今年は昨年に比べ12回多く言及し、文大統領が今年の国政課題のうち、経済をいかに重要視しているかがうかがえる。文大統領は「マスクから解放される平凡な日常に早く戻ることが急務」として、「国民経済の回復に政策力を総動員する」と強調した。 一方、「平和」には昨年に比べ7回少ない6回言及した。昨年、開城工業団地内にある南北共同連絡事務所の爆破などで南北対話を含む朝鮮半島の平和プロセスに進展がなかったことが影響したとみられる。 昨年に続き、「非核化」との言葉も登場しなかった。非核化よりは米朝対話の膠着(こうちゃく)で後退した南北関係の進展に取り組む考えとみられる。文大統領は「いつでもどこでも会い、非対面方式でも対話が可能だという意志は変わらない」とし、北朝鮮に対し、前向きな態度で対話に応じることを改めて求めた。