総領事と職員の3人は、前日の5日(現地時間)テヘランからバンダレ・アッバース港まで約1400kmの距離を車で10時間走行し現地に到着した。まず、韓国船員の安全を確認するために、イラン側に船員と直接電話をすることを要請している状態だ。しかし実際に連絡が行われたのかは、まだ確認されていない。
6日、外交部(外務省に相当)と韓国ケミの船社のタイクンシップピング(Taikun Shipping)などによるとイラン外務省はこの日、「船員たちは皆元気なので心配しなくても良い」との回答を韓国外交部に伝達した。
韓国ケミの船社は、既存加入していた船主相互保険であるジャパンピーアンドアイクラブ(JAPAN P&I CLUB)を介して、実際に海洋汚染があったかどうか、および船員の安全確認をしようとしているが、イラン側の協力が円滑でないと伝えられた。
韓国ケミ号を管理するタイクンシップピング所属イ・チョンヒ理事は「保険会社を通じて派遣した現地イラン人の調査官は、イラン港湾局から乗船許可証と海洋汚染関連資料の要求に対し、まだ結果を受け取っていない」とし「接触がまだ難しい状態」と現地の状況を説明した。
韓国外交部は、関連の問題を議論するために、韓国時間7日午前0時35分の便での実務代表団を現地に派遣する。実務代表団には、コ・ギョンソク「アフリカ中東局長」を含む4人が選抜された。
実務代表団はイランに拿捕された韓国国籍の船員5人を含む全20人の船員の抑留釈放の交渉を進めている。
来る10日にはチェ・チョンゴン外交部第1次官もイランを訪問し、韓国ケミ号拿捕と韓国に凍結されたイランの原油輸出代金の問題について議論を進める予定である。
しかし、今回の交渉が容易ではないという意見も出ている。イラン外務省は6日、ホームページに代弁者名義で声明を出し「(韓国の船舶を拿捕した理由は、)徹底的、技術的なこと」とし「今回の事案について、韓国の行動は理解できず、拒否する」と述べた。これは、韓国政府が5日、外交的方法で解決するという意志を明らかにしてからたった一日で出された立場表明である。
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