全世界に広がった“英国発”の変異ウイルス、少なくとも33ヵ国で確認(画像提供:wowkorea)
全世界に広がった“英国発”の変異ウイルス、少なくとも33ヵ国で確認(画像提供:wowkorea)

 伝染力が従来の新型コロナウイルスよりも最大で70%強いとされる英国発の変異ウイルスが2日、ベトナムとトルコでも確認された。

 周辺の欧州諸国に限られていたウイルスの伝播が、アジアや北米、中東にまで広がり、各国の保健当局は非常事態に陥っている。

 ニューヨークタイムズ(NYT)などは2日付で、ベトナムやトルコでも変異ウイルスの感染者が初めて確認され、変異ウイルスが確認された国は計33ヵ国に増えたと報じた。

 先月14日、英国政府が世界保健機関(WHO)に関連事例を報告してから19日ぶりのことだ。

 現在までに英国発の変異ウイルスが公式に確認された国は、米国・カナダなど北米諸国と、ベルギー・デンマーク・フィンランド・フランス・ドイツ・アイスランド・イタリア・オランダ・ノルウェー・ポルトガル・スペイン・スウェーデン・スイスなどの欧州諸国、韓国・中国・台湾・日本・シンガポールなどアジア諸国と中南米、中東など合計33カ国だ。

 新型コロナ最多発病国の米国では、コロラド州とカリフォルニア州に続き、先月31日にはフロリダ州でも英国発の変異ウイルス感染者が確認された。

 変異ウイルスの感染者は全員、近い過去の旅行履歴がなく、すでに地域社会内でウイルスが広まっている可能性があると保健当局は判断している。

 英国発変異ウイルスに感染した韓国国内の新規感染者は合計9人だ。先月28日、初の変異ウイルス感染者が確認されてから5日間で9人にまで増えた。

 公式に確認されていない事例まで含めると、感染国はさらに増える可能性がある。これにより英国からの入国を禁止・制限する国家は40ヵ国以上に増えた。

 一部の国では、英国のほかに変異ウイルスが発見された他国からの入国についても制限を加えている。フィリピンの場合、新型コロナの変異ウイルス感染者が発生した米国を含め、19ヵ国から入国することを禁止した。

 変異ウイルスは深刻な症状を誘発したり致命率を高めたりはしないが、従来のウイルスより伝播力が56~70%強いとされている。南アフリカ共和国でもこれと似た形の変異ウイルスが出現している状況だ。

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