憲法裁判所に入る金氏=30日、ソウル(聯合ニュース)
憲法裁判所に入る金氏=30日、ソウル(聯合ニュース)
◇政府高官の不正捜査する新組織トップを指名 文大統領 文在寅(ムン・ジェイン)大統領は30日、政府高官らの不正を捜査する新組織「高位公職者犯罪捜査処(公捜処)」のトップに元裁判官の金鎮ウク(キム・ジンウク)憲法裁判所上級研究官(54)を指名した。公捜処の発足は、文大統領の公約「検察改革」の柱。検察権力へのけん制を踏まえた人選とみられる。一方、最大野党の「国民の力」は金氏の指名について、「操り人形」「オーダーメイドの公捜処長」などの表現を用いて厳しく反発した。◇サムスントップに懲役9年求刑 差し戻し審で韓国検察 韓国前大統領の朴槿恵(パク・クネ)被告らへの贈賄罪などに問われたサムスングループ経営トップのサムスン電子副会長、李在鎔(イ・ジェヨン)被告の差し戻し審の論告求刑公判が30日、ソウル高裁であり、特別検察官は懲役9年を求刑した。特別検察官は「韓国企業はサムスンとサムスンではないものに分かれるという言葉があるほど、圧倒的な力を持つグループ」として、「社会の健全な発展のためには不正に断固たる姿勢を見せ、模範を示さなければならないのがサムスンの位置」と述べた。◇英国のコロナ変異種 新たに2人の感染確認 政府の関係者は、英国で見つかった新型コロナウイルスの変異種への感染が国内で新たに2件確認されたことを明らかにした。新たに感染が判明したのは英国から入国した80代男性と、英国からアラブ首長国連邦(UAE)を経由して入国した20代女性。英国で発見された変異種への感染確認は韓国国内で計5人に増えた。中央防疫対策本部は28日、英ロンドンから入国した家族3人の変異種への感染を確認したと発表していた。◇コロナワクチン 在韓米軍内の韓国人にも接種へ 国防部は、在韓米軍が国内に持ち込んだ新型コロナウイルスワクチンについて、米軍内の韓国人への接種を認めることを同日に米軍側に伝えたと発表した。在韓米軍で勤務する韓国軍兵(KATUSA)や韓国人の軍属など、米軍将兵との接触の可能性が高い韓国人から接種が始まる見通しだ。特に、ソウル南方・平沢の米軍基地にある病院に勤めるKATUSA約40人がまず接種の対象になるとみられている。◇拘置所の大規模集団感染 他の矯正施設にも拡大 ソウル東部拘置所で起きた新型コロナウイルスの集団感染が他の矯正施設にも広がっている。これにより、矯正施設の密集度など構造的な限界に加え、法務部の対応の不備が事態を悪化させたとの批判が出ている。法務部によると、30日午前0時現在の同拘置所関連の感染者数は計792人(収容者771人、職員21人)。このうち17人はソウル東部拘置所で2回のコロナ陰性判定を受け、他の矯正施設に移送された後に感染が確認された。◇総合株価指数 過去最高値で今年の取引終了 今年最後の取引日となる30日の韓国株式市場で、総合株価指数(KOSPI)は5営業日続伸した。終値は前日比52.96ポイント(1.88%)高の2873.47となり、4営業日連続で過去最高値を更新して2020年の取引を締めくくった。
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