「武漢“コロナの実態”」を伝えた中国市民記者、“懲役4年”の判決

中国湖北省 武漢市の新型コロナウイルス感染症事態を報道した中国市民記者が、懲役4年の判決を受けた。

フランスのAFP通信によると、去る1月 武漢で発病した新型コロナ事態をユーチューブなどに生中継し 中国共産党の対応を批判した、弁護士出身で市民記者である張展氏が今日（28日）、懲役4年の判決を受けた。

張氏の弁護人はこの日、上海の人民裁判所で開かれた公判で、張氏が先のような判決を受けたと伝えた。

張氏は今年の2月初め、新型コロナの患者が初めて報告された武漢を訪れ、ツイッター・ユーチューブなどのソーシャルメディア・プラットフォームを通じて、都市の状況を生中継した。

張氏は「中国政府が国民たちの人権を侵害する措置をとっている」として、共産党による新型コロナへの対応を批判し、当局が新型コロナの深刻な状況を隠蔽し、感染症の状況を報道しようとする言論を検閲しようとしていると指摘していた。

その後 中国共産党は“公共秩序騒乱の助長・扇動罪”の容疑で、張氏を逮捕した。

張氏は、拘禁された去る9月から断食闘争を始めた。しかし 当局は、張氏の胃に管を差し込み 流動食を与え、手錠と足かせをはめて 生活させたとされている。