下半期独島防衛訓練、今月初めに非公開で実施＝韓国

軍当局は、今年下半期独島（竹島）防御訓練を今月初めに非公開で実施したことが確認された。

25日、軍消息筋によると、下半期独島防衛訓練は4日に実施された。上半期訓練は6月2日に実施された。

敵が大韓民国の領土である独島（竹島）を不法上陸する状況を想定した独島防衛訓練は、1986年から毎年実施されてきた。通常、上半期と下半期に分けて行われる。

海軍と海洋警察艦艇および航空機が動員されたが上陸部隊である海兵隊は参加していないことが分かった。国内新型コロナ感染状況などを考慮したとみられ、上半期の訓練も同じ理由で上陸訓練は行われなかった。

ただし参加戦力は上半期より少なく空軍戦力も参加されていないことが分かった。

「東海（日本海）領土守護訓練」という名前で実施された上半期の訓練には、艦艇7~8隻とF-15Kを含む航空機4~5機が参加した。

政府と軍当局は、上半期と同様、下半期の訓練日程もマスコミに公開しなかった。
消息筋は「通常、訓練日程は事前に公開していない」とし「今回の訓練も例年通り」と述べた。

ただしこれは、史上最大規模で訓練が行われた昨年とは異なる。

日本との輸出規制措置などで日韓の葛藤が最高潮に達した昨年、軍当局は上半期の訓練を8月の後半に行い、例年の二倍程度の規模で訓練を行った。

韓国初のイージス艦であり、最大の戦艦である「世宗（セジョン）大王艦（7600t級）」と陸軍特殊戦兵力まで初めて投入され、軍は当時の写真や映像をメディアに提供するなど、訓練を公開的に進めた。

これにより一部では、政府が日本の反発を考慮し訓練を例年に比べ縮小したのではないかという憶測が出ている。

産経新聞は、今回の訓練が例年より規模が縮小されたことについて「新型コロナ拡散に加え、日本との関係回復を模索しているムン・ジェイン（文在寅）政府が日本の刺激を抑制しようとした可能性がある」と伝えた。

軍と海洋警察は1986年から毎年上・下半期に分けて独島防御訓練をしている。日本は韓国が独島防御訓練をするたびに反発してきた。