公捜処長候補推薦委員会は前日(18日)の第5回会議で候補者絞り込みのために会議を招集したが、議決は28日に先送りすることになった。空席になっている国民の力の推薦委員1席を埋めると同時に、23日まで新しい公捜処長候補の推薦も受けることにした。
当初、野党が推薦委員の空席を満たして議決すべきだという主張を推薦委員会が受け入れたものと解釈されたが、推薦委員会の議決に秋長官の提案が決定的だったという事実が知られ、公捜処政局の関心は秋長官の腹心に集まっている。
最近、辞意を表明した秋長官は、公捜処長には既存候補よりも強盛で適していると判断した候補を立てて、長官としての最後の任務を全うするという意志を仄めかしているという観測が出ている。つまり、公捜処長候補に‘ポスト秋美愛’が登板するかどうかということだ。
共に民主党議員は概して秋長官の提案について‘手続き的正当性’を確保する次元だとし、拡大解釈を警戒した。ただし、予想できなかった提案という点で、その推移を注視する雰囲気もうかがえる。
共に民主党関係者は、ニュース1の電話取材に対し「秋長官の提案について含意があると解釈すること自体、憶測と見られる。議長がなるべく合意しようという趣旨の提案をしているので、これに応える次元ではないか」としながらも「状況を見守る」と述べた。
これに対して党内では指導部との事前交流説などと推測する向きが多い。院内関係者は「事後に知った」と伝えた。ある最高委員は「党代表らは知っていたかもしれないが、事前に秋長官から共有を受けた状況はない。秋長官はそうしたスタイルではないのではないか」と指摘した。
また別の与党関係者は「秋長官は誰かに報告したり、議論したりするスタイルではない」とし、「ややもすると他の意図があって提案したならば、公捜処発足に少なからぬ影響を与えかねない」と懸念を示した。
それでも今後の公捜処政局を揺さぶるほどの威力を発揮する可能性は制限的だという観測が優勢だ。共に民主党などは、以前から公捜処の迅速な発足に力を入れてきた。野党の拒否権が無力化した改正公捜処法が施行され、野党の遅延戦術も遮断された。結局、秋長官の提案は仲裁意見を受け入れたという名分作りに終わる可能性もある。
法制司法委員会所属のある共に民主党議員は、「推測してみたところで結論は同じだろうが、大きな意味づけをしていない」と語った。他の議員も「現在の状況で重要なのは公捜処の迅速な発足」とし「公捜処の発足はやや遅れるものの、法は改正されたので長く延ばすのも難しいのではないか。議決を先送りしたといっても大きく変わることはない」と述べた。
他の最高委員は「秋長官が候補を立てるとしても、大韓弁護士協会など推薦委員会内の中立的人物がどう見るかも見なければならない」と話した。
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