海上で北朝鮮の国連安保理対北朝鮮制裁違反行為を監視する多国籍連合軍の活動も今年一年、コロナの影響で前年比3分の2水準にとどまるなど、軍事活動にかなりの支障を与えている。
17日、国防部(防衛省に相当)などによると、北朝鮮軍当局は、新型コロナの超特急防疫戦に集中した状況でも、定期的冬季訓練に突入したと把握される。
キム・チュンラク合同参謀本部広報長は、これに先立ち15日の定例会見で「現在北朝鮮軍が通常の冬季訓練を開始したと見ている」と述べている。
北朝鮮軍の冬季訓練は、通常12月に始まり、翌年3月まで続く。通常部隊機動とキャンプを中心に機動訓練などが行われるが、例年に比べて動きが少なくコロナ状況に応じて縮小されたではないかという憶測が出ている。
北朝鮮専門メディア「デイリーNK」は先月消息筋を引用し、新型コロナが疑われる患者発生と隔離措置が継続され、冬季訓練参加可能人員が編制人員比65%に過ぎないという内部報告があった報道している。
韓国軍も新型コロナウイルスの余波により屋外訓練がキャンセルされたり規模を最小化して進めている。
特にカンウォンド(江原道)チョルウォンなどで感染者が継続され、当初15日から科学化訓練場(KCTC)で行われる予定だった冬季戦闘訓練も終了しキャンセルされた。訓練のサポートスタッフだった幹部1人が陽性判定を受けたものによるものだ。
この訓練には支援部隊などを含めて兵力2300人余りが参加する予定だった。KCTC訓練はマイル装置を動員し実戦に最も近い形式で行われ、兵士たちが服務期間の過酷な訓練に挙げる。4月コロナを懸念する一部の兵士の家族がKCTC訓練取り消しを要求したが、軍当局が予定通り強行した。
新兵教育も先月末、新兵教育隊の集団感染に応じて2週間駐屯地で訓練した後、屋外訓練をすることで簡素化された。軍当局は、部隊の訓練は将軍級指揮官の判断に基づいて、必要な屋外訓練だけを実施し、外部の人員の流動をなくし駐屯地訓練を強化するように指示を下した状態だ。
新型コロナウイルスで、国際社会の対北朝鮮監視も減少した。米軍機関紙セントジョージによると、在日米軍基地で、北朝鮮の不法積み替えの監視のための戦闘機と艦艇などが投入された作戦の数は、今年は20回にとどまり、前年比3分の2に過ぎなかった。
米シンクタンクCSIS傘下の研究機関パシフィックフォーラムのラルフコサ代表は「コロナが落ち着けば、監視活動も再び増加するとみている」と述べた。
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