新型コロナの影響で、仁川国際空港の旅行会社カウンターはがらんとしている(資料写真)=(聯合ニュース)
新型コロナの影響で、仁川国際空港の旅行会社カウンターはがらんとしている(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の文化体育観光部は14日、2021年度(1~12月)の観光分野の予算として1兆4956億ウォン(約1430億円)を編成したと発表した。新型コロナウイルス感染拡大のあおりで危機的状況にある観光業界を支援し、コロナ後の観光産業発展の足掛かりを築くため、今年度比11.2%増額した。増加率は文化体育観光部全体の予算の増加率(5.9%)のおよそ2倍に当たる。

 観光業界への支援に充てる予算は7603億ウォンで、今年度比21.4%増える。内訳は観光基金の融資予算が9.0%増の5940億ウォン、観光企業育成ファンドへの出資金が50.0%増の450億ウォンなど。宿泊割引券提供のための予算も418億ウォンを新たに計上した。

 安全とデジタル革新に向けては、今年度比2倍超となる390億ウォンの予算を振り向ける。安全な宿泊環境の整備予算として36億ウォン、スマート観光の活性化予算として302億ウォンを計上した。

 このほか、21年から地域観光の基盤構築事業が本格化することを受け、21年度の関連予算を1179億ウォンと今年度の約2倍に増やした。

 文化体育観光部は「今回の予算によって新型コロナでかつてない危機を迎えている観光産業ができる限り持ちこたえられるよう支援し、危機をチャンスとみなして新たな飛躍と成長への足掛かりを築くことに注力したい」としている。


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