息子にけがを負わせた人物に報復の暴力を振るった疑いで拘束起訴されたハンファグループ会長、金升淵(キム・スンヨン)被告に対する公判がソウル中央地方裁判所であり、検察側が22日に懲役2年を求刑し、結審した。

検察は「被告は偶発な暴行だったと主張しているが、大企業の会長という地位を私的な報復行為に用いたことで、法治主義の根本を揺るがした」と述べた。被害者が一方的に暴行を受けたことやその後遺症を考えると被告の重刑は避けられないが、被害者と和解した点や最初の被害者が金会長の息子だったことを考慮し、このように求刑したという。

暴行に加担した疑いで拘束起訴された、ハンファの警護課長と協力企業の代表、元ボクシング選手らに対しては懲役1年が求刑された。

金被告は最終陳述で、軽率な判断と行動で国民に心配をかけ申し訳なく、財界関係者とハンファグループ関係者にも謝罪すると述べた。ほかの被告らに対する善処を求め、自らがすべての責任を負うとした。

金被告側弁護士は、被告は自分の過ちを反省していると述べ、息子に暴行を振るった加害者に謝罪を求めに行った席に加害者が現れなかったため、感情が高ぶり偶発的に犯行に至ったと釈明した。

金被告らに対する判決公判は来月2日に行われる。

 一方、ハンファグループは海外事業を始めようとする重要な時期に置かれているとして被告の保釈を求めていたが、ソウル中央地裁はこれを棄却した。

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