韓国政府「アストラゼネカ導入遅滞の可能性低」(画像提供:wowkorea)
韓国政府「アストラゼネカ導入遅滞の可能性低」(画像提供:wowkorea)
英国の製薬会社アストラゼネカ(AZ)が開発中の新型コロナウイルス感染症ワクチンが米国食品医薬品局(FDA)からの品目許可が2021年半ばになってようやく受けることができる見通しについて、韓国防疫当局は「これに関連し、韓国内ワクチンの導入や生産が遅滞する可能性は低い」と述べた。

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イ・サンウォン中央防疫対策本部の疫学調査分析団長は10日新型コロナ定例会見で、「韓国では、米国やヨーロッパなど外国の事例を十分に検討するが、韓国の検査システムは、米国とは特徴が異なる。承認審査は、韓国食品医薬品安全処が担当することになるだろう」と述べた。

アストラゼネカとオックスフォード大学が共同開発中の新型コロナワクチンは、韓国政府が購入契約を締結した唯一のワクチンである。

ロイター通信によると、アストラゼネカワクチンの研究開発を総括するエイドリアン・ヒル研究所長9日(現地時間)、「FDAが臨床試験完了を待っていれば2021年半ば(the middle of next year)頃にならないと、米国でワクチンを購入することはできないだろう」と明らかにした。米NBCニュース公式のTwitterアカウントの内容を見ると、ヒル研究所長は「FDAが来年1月に入手できるすべてのデータを含めて、このワクチンに関する資料を見てほしい」と迅速な承認を求めた。

これに「効率の高いワクチンの価値を大規模に利用して容易に拡散するには非常に遅すぎる」とFDAを間接的に批判した。ヒル研究所長の発言は、前日のニューヨークタイムズ(NYT)が「アストラゼネカワクチンが、FDAの信頼を失っている」とし、年内の承認が不可能であると報道したことを受け出てきた。

この団長は「医学学術誌ランセット(The Lancet)を通じて評価が完了した報告書がある」とし「(アストラゼネカワクチンが)安全性には問題がなく、半分程度の容量と標準容量を投入したときに、なぜ、半分程度のほうがより効果が高かったのか臨床データをより持続的に分析しなければならないという意見である。これについては米国FDAと関連事項を検討していると聞いている」と説明した。

アメリカのトランプ大統領が米国の生産ワクチンは、米国で優先接種する行政命令に署名したものについて「国内のワクチンの確保とは大きな関係がない。韓国は他の経路を介してワクチンを確保する予定で懸念する事項ではない」とし、「アストラゼネカワクチンは、米国で生産するワクチンではないので、命令発動対象ではない」とした。

続いて「国内でワクチンを製造して使用することについてアストラゼネカと一定の契約をしていた」とし「韓国で生産されるものは、韓国で使用ことになるのは間違いない」と強調した。

ワクチン追加確保の可能性については、「関連部署と協議中」とし「(追加確保ワクチンの)メーカーと関連事項等、技術検討中である」と述べた。
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