医療機関や療養施設など感染リスクの高い施設だけでなく、飲食店、カラオケ教室、市場、家族や知人との集まりなど、日常のさまざまな空間でクラスター(感染者集団)が発生し、感染の確認が相次いでいる。
短期間に感染者が増加したことで重症者や死者も急増しており、防疫当局は警戒を強めている。重症者の増加に伴い病床不足の懸念が現実化するなど、医療機関の負担も重くなっている。
政府は首都圏で防疫対策「社会的距離の確保」のレベルを上から2番目の第2.5段階に、首都圏以外の地域で第2段階にそれぞれ引き上げたのに続き、検査の拡大、病床の拡充などの対策を進めているが、感染拡大を防ぐには至っていない。
新規感染者のうち市中感染は646人で、前日から16人減少した。市中感染者数は今月4日から1週間連続500~600人台で推移している。
地域別にみると、ソウル市が251人、京畿道が201人、仁川市が37人で、首都圏が489人を占めた。
首都圏以外の地域では、釜山市が31人、忠清南道が20人、蔚山市が17人、慶尚南道が16人、江原道が15人、忠清北道が12人、大田市と済州道がそれぞれ9人、全羅北道と慶尚北道がそれぞれ8人、全羅南道が5人、大邱市と光州市がそれぞれ3人、世宗市が1人。
主な感染事例をみると、京畿道軍浦市の企業に関係して26人の感染者が発生したほか、忠清北道清州市の健康機能食品メーカーでも13人の感染が確認された。
一方、海外からの入国者で新たに感染が確認されたのは36人で、前日に比べ12人増えた。16人は空港や港湾での検疫で判明し、20人は入国後の自主隔離中に陽性と分かった。
死者は前日から8人増えて計564人となった。韓国国内の平均致死率は1.41%。
9日の検査件数は2万4727件で、前日に比べて7192件減った。
中央防疫対策本部は毎日午前に同0時時点の新型コロナ感染者数を発表している。
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