韓国側の事故調査団長を務めた中央海洋安全審判院のキム・ジョンウィ審判官は19日に会見を開いた。両船舶は国際海上衝突予防規則で定められた悪天候時の航海基準を守らなかったとした上で、金盛号が「絶対に左側に避けてはいけない」という規則を反したため、責任は主に金盛号にあると強調した。衝突の危険がある緊迫した状況で、ゴールデンローズ号が先に右側に、金盛号が左側に避けたという。
事故の経緯は、政府調査団が10~15日に第2次現地調査を実施し、金盛号船員からの聞き取り調査や両船舶の航跡を記録した船舶自動識別装置(AIS)の原本資料、ゴールデンローズ号の水中撮影画面などを分析した結果、明らかになった。
金盛号については、事故発生直後に中国の海事当局に通報しなかった上、救助の義務も果たさず事故現場を離脱したと指摘されている。金盛号の責任者は中国の海上交通安全法を違反した疑いで刑事処罰を受ける見通しだ。
中央海洋安全審判院はこの結果を基に審判を請求し、特別審判部を設置する。その一方で専門家から諮問を受けながら、事故の原因や衛星非常位置指示用の無線表示装置が作動しなかった理由、ゴールデンローズ号の緊急対応体制が適切だったかなどについて調査を続ける予定だ。
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