冬に備えキムジャン(越冬用のキムチ漬け)をするなど、キムチを直接作る伝統は消えつつあるが、依然としてキムチなしでは生きられない韓国人が地方のキムジャン・フェスティバルを訪れる「キムチ・ルネッサンス」が起こっているという説明だ。
NYTは、11月はもともと韓国のキムジャンの季節で、キムジャンは時代を超えた儀式だったと説明した。
しかし、ユネスコの「無形人類文化遺産」にキムジャンを登録するためキャンペーンを行うほどだったこの行事の伝統は、注文型の食料品配達の時代に衰退しつつあると伝えた。
母親にもらって食べることはあるが、歳をとった親にこれ以上苦労してキムチを漬けさせないようにしようと、次の世代はキムチを買って食べたり、ユーチューブを見て自分で作ったりもした。しかし彼らには失敗が多かった。
世界キムチ研究所によると、2018年に韓国の家庭10世帯中4世帯はキムチを作ったことがないか、作り方を知らないと答えた。工場で生産したキムチの38%は中国産だ。しかし彼らは地方自治体が準備したキムチフェスティバルに参加することでこの問題を解決した。
ハクサイと唐辛子で有名なチュンブク(忠北)ケサン(槐山)は、4年前にある住民が提案した「キムジャン・ワークショップ」で大成功を収めた。農業の閑散期に村の住民に追加所得を与え、キムチ作りの技術を学ぼうとする都市の人びとを助けようという趣旨で始まったこのイベントは、大人気を集めた。
ワークショップの成功後、 槐山市は昨年秋から3日間のキムジャン・フェスティバルを開催した。イ・チャヨン槐山市長は「キムジャン・フェスティバルは直接キムチを漬けることを希望する都市の家庭や、ハクサイなどのキムジャンの材料を販売しようとする農民の架け橋の役割を果たすだろう」と話している。
また、「昨年の初めてのフェスティバルには8万人が集まった」とし、今年は新型コロナウイルスのため競技場で社会的距離の確保を順守して開いたと、NYTは伝えた。
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