ヤン・ハクソンを追う韓国男子体操“秘密兵器”シン・ジェファン「東京五輪金メダルが目標」

韓国男子体操跳馬種目の“秘密兵器”シン・ジェファンが、“跳馬の神”ヤン・ハクソンの後を追う。シン・ジェファンは世界最高の選手であるヤン・ハクソンの運動方法からルーティン、食事する姿まで、直接目に焼き付けて長所を学ぼうとしている。

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　ヤン・ハクソンに比べてあまり知られていなかったシン・ジェファンは昨年から技量が急成長した。ことし初め、豪州・メルボルンで開催されたW杯で優勝し、注目され始めた。すでに来年のオリンピック（五輪）の出場権を獲得した状況だ。

　善意のライバルになりうる後輩に向けてヤン・ハクソンは称賛を惜しまなかった。

　ヤン・ハクソンは「シン・ジェファンの疲れない体力がうらやましい」とし「練習のときを見ると10回やっても疲れていない」と称賛。

　10日に入村したシン・ジェファンはジンチョン（鎮川）選手村でヤン・ハクソンについてまわり、すべてを吸収したいと笑みを浮かべた。シン・ジェファンは「運動するときの集中力やルーティンなどを直接見て、あらゆることを学びたい」と説明した。

　また「食事することまで真似したい」というシン・ジェファンは「先輩がご飯をおいしく食べることまで学びたい」と述べ、笑いを誘った。

　潜在的なライバルの2人だが鎮川で共に汗を流しながら、来年に延期された東京五輪への期待を高めている。2012年ロンドン五輪金メダル以降、負傷などで伸び悩んでいたヤン・ハクソンは健康を回復し来年の五輪金メダルを狙っている。

　ヤン・ハクソンは「（シン・ジェファンと）競うよりはまず自分のことだけを完ぺきにやれば、1位になれる」とし、完成度を高めると覚悟を伝えた。

　少し存在感を高めているシン・ジェファンの目標も確固たるものだ。彼は「目標は東京五輪で金メダルを獲ること」とし「今よりもっとたくさん努力して必ず目標を達成したい」と気丈に述べた。