ソウルの国立中央医療院に設けられている新型コロナウイルス検査のための診療所=9日、ソウル(聯合ニュース)
ソウルの国立中央医療院に設けられている新型コロナウイルス検査のための診療所=9日、ソウル(聯合ニュース)
◇日常生活に忍び込むコロナ 「社会的距離の確保」強化か 近ごろ日常のさまざまな場所で新型コロナウイルスの感染確認が相次ぎ、拡大に歯止めがかかる気配がみえない。家族や知人との内輪の集まり、職場、サウナ、カフェ、銀行など各所で大小のクラスター(感染者集団)が次々発生しており、具体的な感染源の特定と流行防止が難しくなっている。現在、新型コロナウイルスの防疫対策「社会的距離の確保」のレベルは忠清南道の天安市と牙山市だけが第1.5段階で、それ以外の地域は最も低い第1段階だが、日常生活での感染拡大により江原道原州市も10日から第1.5段階に引き上げられた。防疫当局は、首都圏も新規感染者数の高止まりが続けば第1.5段階への引き上げが避けられないとみて、患者の発生動向を注視している。◇三菱重工への「公示送達」効力発生 資産売却の手続き進む 韓国大法院(最高裁)が三菱重工業に元朝鮮女子勤労挺身隊員らへの賠償を命じた訴訟で、原告側が申請した韓国内資産の売却命令に関する書類を同社が受け取ったと見なす「公示送達」の効力が10日、発生した。公示送達は被告側が書類を受け取ったかどうか確認できない場合、裁判所のホームページや官報などに関連内容を掲載し、当事者が受け取ったと見なす手続きだ。原告側のキム・ジョンヒ弁護士は「(被告側が)裁判所に返答しなかったようだ」として、「いつまでも執行結果を待つことはできない」と述べた。◇高官不正の捜査機関 トップ選びで与野党綱引きへ 検察に代わって高官らの不正を捜査する「高位公職者犯罪捜査処(公捜処)」の設置に向け、初代の公捜処トップ選びが始まった。処長候補として法曹界から10人程度の名前が挙がっている。朴槿恵(パク・クネ)前大統領に対する弾劾審判の代理人団だった元判事や、大検察庁(最高検)中央捜査部(現在は廃止)の元検事も含まれている。この中から2人が大統領に推薦されることになる。与野党の綱引きが本格化する見通しだ。◇広く晴れて寒い朝 10日は全国的に晴れ、多くの地域で最低気温が5度以下にとどまる寒い朝となった。中部の内陸部と慶尚北道北部では氷点下となった所もあり、一日の気温差は大きくなる見通しだ。各地の最高気温は11~17度と予想される。
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