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慰安婦被害者の証言を漫画・ARで紹介 11日から企画展=韓国
【ソウル聯合ニュース】韓国女性家族部は9日、旧日本軍の慰安婦被害者の生涯を漫画や拡張現実(AR)などで伝える企画展「16歳だった」を、11日から来年3月28日までソウル郊外・京畿道富川市の韓国漫画博物館と同博物館のホームページで開催すると発表した。 同部が主催し、韓国漫画映像振興院が主管する今回の展示は、証言、真実、歴史、記録の四つのパートで構成される。 最初のパート「生きている証言」では、慰安婦被害者の李玉善(イ・オクソン)さんによる実際の証言を紹介。キム・ジェンドリ・グムスク氏のグラフィックノベル「草 日本軍『慰安婦』のリビング・ヒストリー」のシーンを用い、李さんの当時の暮らしを実感できるように構成した。 また、「漫画が描いた真実」のパートでは慰安婦の強制連行の過程や被害者の痛みと勇気を描いた漫画作品が、「否定できない歴史」パートでは慰安婦問題についての説明と主要事件の写真や映像資料が展示される。 「われわれの記録」パートでは、慰安婦被害者の故・鄭書云(チョン・ソウン)さんの肉声のインタビューや、植民地時代の日本軍兵士の声を使ったアニメーション作品が上映される。 このほか、14日にはドキュメンタリー映画「まわり道」「オレの心は負けてない」などの上映会が開かれる。20日にはキム・ジェンドリ・グムスク氏、キム・ヨンヒ氏らが出席する「作家との対話」が行われる。 韓国漫画博物館での展示は、新型コロナウイルスの感染防止のため事前予約制で行われる。詳しい情報は韓国漫画博物館のホームページ(www.komacon.kr)で確認できる。 李貞玉(イ・ジョンオク)女性家族部長官は「今回の展示が、現在の世代と未来の世代がともに慰安婦問題を正しく理解し、人類普遍の女性の人権と平和について認識を広げるきっかけになることを願う」と述べた。