米国への送還避けた世界最大の児童性搾取物サイト「W2V」運営者、令状審査に出席(画像提供:wowkorea)
米国への送還避けた世界最大の児童性搾取物サイト「W2V」運営者、令状審査に出席(画像提供:wowkorea)
世界最大の児童性搾取物サイト「W2V」運営者ソン・ジョンウ容疑者が拘束前被疑者尋問(令状実質審査)を受けるため裁判所に出廷した。ソン容疑者の父親が犯罪収益隠匿規制法違反などの疑いでソン容疑者を告発した事件関連だ。

 犯罪収益隠匿規制法違反などの容疑で逮捕状が請求されたソン容疑者は9日午前9時ごろ、ソウル・中央地裁に1人で出席した。ソン容疑者は裁判所前で待機中の取材陣を避けて、予定された時間より1時間30分ほど早く出席し、弁護人と接見中だという。

 ソン容疑者に対する拘束前被疑者尋問はウォン・ジョンスク令状審査部長判事の審理で午前10時30分に開始される。ソン容疑者に対する逮捕状を出すかどうかについては同日午後遅くに決まる見通しだ。

 ソン容疑者の父親はことし5月、犯罪収益隠匿規制法違反などの容疑で息子を告発。本人の同意なしに仮想通貨口座を開設し、犯罪の収益金を取引き、隠匿したとの内容だ。告発状には、祖母の病院費用を犯罪収益で支給し、祖母の名誉を棄損した罪も摘示された。

 しかし、父親が息子を告発した目的はソン・ジョンウ容疑者が米国ではなく韓国で処罰を受けられるようにしたのではないかとの見方が有力だ。「性犯罪処罰を受けるとすれば、米国より韓国がより軽い刑になる可能性」が高いためだ。

 先立って警察庁は2018年3月、米国の司法機関と協力し「W2V」有料会員およそ4000人から7300回にわたり約4億ウォン(約3700万円)相当の仮想通貨を受け取り、児童わいせつ物を提供した容疑でソン容疑者を拘束し送致した。

 ソン容疑者は「児童・青少年の性保護に関する法律」と「情報通信網利用促進及び情報保護などに関する法律」違反容疑の一審で執行猶予を、二審で懲役1年6か月の実刑を言い渡された。

 ことし4月、刑期が満了したソン容疑者に対して、米国連邦大陪審は自国に身柄を送るよう要請したが、韓国の裁判所は7月「犯罪人を請求国(米国)に送らない」と決定した。

 ソン容疑者は即刻釈放となり、その後ソウル所在の親戚宅に住み、父親が告発した犯罪収益の犯罪収益隠匿規制法違反容疑と関連し捜査を受けた。ソン容疑者は警察の取り調べで容疑を大筋で認めていると伝えられた。

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