元北朝鮮外交官、テ・ヨンホ議員「金正恩はバイデン当選を予想」

元北朝鮮外交官のテ・ヨンホ（太永浩）「国民の力」議員は、北朝鮮のキム・ジョンウン（金正恩）国務委員長が米大統領選挙で民主党バイデン氏の当選を予想しているようだと判断した。

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太議員は3日夜、自身のSNSを通じ「ここ数週間の北朝鮮の反応と、過去のトランプ氏対ヒラリー氏の米大統領選の際の北朝鮮の反応を比較してみると、北朝鮮の内情を推測することができる」とし、「金正恩氏はトランプ氏の当選を望んでいるが、バイデン氏当選の可能性を高くみている」と指摘した。

その理由について、「バイデン氏が先月22日の最終討論で金正恩氏のことを3度『悪党』と呼んだが、北朝鮮は今も何の反応も示していない」と述べた。

太議員は、「北朝鮮が最高尊厳に対し冒涜があればすぐに反論声明を出したり外交的な抗議をしてきた点を考慮すると、今回の沈黙は非常に異例的」だとし、北朝鮮がバイデン氏の当選後を考慮し状況管理をしていると分析した。

また、「トランプ氏再選の可能性が高かった今年7月にキム・ヨジョン（金与正）労働党第1副部長が米国との対話再開を暗示するメッセージを送り、10月に訪米も計画したが、現在はトランプ氏に対し何の言及もしていない」との点も付け加えた。

太議員は北朝鮮がバイデン氏当選の仮定のもと、「バイデン氏の対北朝鮮政策がオバマ政権の『戦略的忍耐の第2弾』にならないようけん制している」と説明した。