Copyright 2020YONHAPNEWS. All rights reserved. 40
韓国の10月消費者物価0.1%上昇 再び鈍化
【世宗聯合ニュース】韓国の統計庁が3日発表した消費者物価動向によると、10月の消費者物価指数は前年同月比0.1%上昇し、6月(0.0%)以来の低水準となった。新型コロナウイルスの感染再拡大で打撃を受けた国民を支援する政府の携帯電話料金支援策により、全体の物価が押し下げられた。 前年同月比の物価上昇率は新型コロナウイルスの影響が本格化した4月に大きく縮小し、5月はマイナスに転落した。6月は横ばい、7月と8月は0%台にとどまった後、9月は1.0%に拡大したが、10月は再び鈍化した。 10月の商品の物価指数は前年同月比1.3%上昇した。このうち農畜水産物が13.3%上がった。一方、工業製品は原油安の影響で1.0%下落し、電気・水道・ガスも4.0%の下げ幅だった。 サービスは0.8%の下落に転じ、1999年10月(0.9%下落)以来の大幅な落ち込みとなった。政府の通信費支援により携帯電話料金の消費者物価(21.7%下落)が急落したため。個人サービスは1.4%上昇した。家賃の上げ幅は0.5%で、2018年8月以来の高水準だった。 変動の大きい農産物と石油類を除いたコア物価は0.1%上がった。経済協力開発機構(OECD)が各国の比較に用いるコア指数(農産物とエネルギーを除く)は0.3%下落し、1999年9月(0.4%下落)以来の低水準を記録した。 統計庁の担当者は「景気回復が鈍化した影響もあったとみられるが、政策(通信費支援)のあおりでコア物価上昇率が縮小した」と説明した。