施政方針演説を行う文大統領=28日、ソウル(聯合ニュース)
施政方針演説を行う文大統領=28日、ソウル(聯合ニュース)
◇文大統領「確実な防疫安定・経済回復遂げるべき」 国会で演説 文在寅(ムン・ジェイン)大統領は28日、国会で2021年度(1~12月)予算案に関する施政方針演説を行った。新型コロナウイルスの流行に関連し、「今や確実な防疫の安定とあわせ、確実な経済回復を成し遂げねばならない」と強調し、「防疫と経済の同時成功」という二兎を得たいとして協力を呼び掛けた。文大統領は2017年の就任以来、毎年国会で予算案に関する施政方針演説を行っている。今回は新型コロナの流行が長引いていることを踏まえ、「危機克服」に向けたメッセージの発信に焦点を当てた。◇30日から旅行商品3割引き 政府が外食費も支援 政府の中央災難(災害)安全対策本部は28日、新型コロナウイルスの感染拡大で休止していた宿泊・旅行・外食の割引券の支給を再開する方針を決めた。公募で選定された1112の旅行商品に対し、30日から30%の割引を受けられる旅行割引券を提供する。また、週末(金曜日午後4時以降から日曜日まで)に外食店を3回利用し、毎回2万ウォン(約1850円)以上決済した場合、4回目は外食費から1万ウォンを払い戻す外食割引支援キャンペーンも実施する。◇サムスン育てた李健熙会長 告別式しめやかに 25日に死去したサムスン電子の李健熙(イ・ゴンヒ)会長の告別式が28日午前、しめやかに営まれた。出棺後は自宅やサムスン電子の事業場などゆかりの場所を巡り、役員・社員に最後の別れを告げた。告別式は午前7時半から、李氏が息を引き取ったサムスンソウル病院内施設の地下講堂で執り行われた。洪羅喜(ホン・ラヒ)夫人、長男の李在鎔(イ・ジェヨン)サムスン電子副会長、長女の李富真(イ・ブジン)ホテル新羅社長、次女の李叙顕(イ・ソヒョン)サムスン福祉財団理事長と親族、サムスングループ関係者、親しい友人などが参列した。付き合いの長かった現代自動車グループの鄭義宣(チョン・ウィソン)会長の姿もあったとされる。◇共同声明からの「在韓米軍規模維持」削除 米高官「脅しではない」 米国務省のナッパー副次官補は28日、先の韓米定例安保協議(SCM)の共同声明に在韓米軍を現在の規模で維持するとの内容が含まれていなかったことについて、2020年以降の在韓米軍駐留経費の韓国側負担を巡る交渉で韓国を脅すためのものではないと明らかにした。韓国シンクタンク・世宗研究所と米シンクタンク・ヘリテージ財団が「韓米同盟の展望と課題」をテーマに共催したテレビ会議で、司会者の質問に答えた。ナッパー氏は在韓米軍の規模維持に関する内容が抜けたのは、最大限賢明に米軍を配置する方法に対する米国防総省の世界的評価に焦点を合わせたメッセージだと説明した。
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