京畿道の政府果川庁舎に出勤する秋長官=19日、果川(聯合ニュース)
京畿道の政府果川庁舎に出勤する秋長官=19日、果川(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の秋美愛(チュ・ミエ)法務部長官は19日、私募ファンドのライム資産運用が検事や政界関係者にロビー活動を行ったとする疑惑と、尹錫悦(ユン・ソギョル)検事総長の家族が関係している事件の捜査について、公正な捜査を保障する必要があるとし、捜査指揮権を発動して尹検事総長に対してこれらの事件の指揮を中止するよう指示した。 秋長官はまた、ソウル中央地検とソウル南部地検に対し、尹検事総長の指揮を受けず、捜査結果の報告だけをするよう指示した。 尹検事総長は秋長官の指揮権発動を受け入れ、同事件の指揮をしないとの立場を明らかにした。 秋長官は尹検事総長を同事件の指揮から外した理由について、尹検事総長本人の関連を完全に排除することができないためと説明した。 これに先立ち、法務部は18日、ライム資産運用のロビー疑惑に関連し、尹検事総長が野党関係者と検事の不正について報告を受けたが、与党関係者に対する捜査とは異なり、徹底的に捜査するよう指揮しなかった疑惑があると発表した。 検察は現在、尹検事総長の妻の株価操作疑惑などを捜査中だ。 秋長官が捜査指揮権の発動を行ったのは今回が2回目。 秋長官以前には、2005年に当時の法務部長官だった千正培(チョン・ジョンベ)氏が国家保安法違反の罪などで在宅起訴された大学教授の捜査を巡り、指揮権を発動したことがある。
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