北朝鮮の平安北道で3月に大規模な津波が発生し、約100人の死亡者と2000人の被災者が出た。北朝鮮専門インターネットメディアのデイリーNKが複数の北朝鮮消息筋の情報として11日に報じた。
 消息筋によると、死亡者は津波発生地の周辺で貝取りをしていた漁民や子どもがほとんどで、被害は竜川郡と鉄山郡、宣川郡に集中している。特別な気象予報がない状態で高波が海岸を襲ったという。ただ、津波発生については口外しないよう北朝鮮当局の指示があったことから、外部には津波の発生情報はもたらされなかった。北朝鮮当局は海軍を動員し遺体の捜索作業を行ったが成果が上がらず中断した。

 一方、気象庁関係者は聯合ニュースの電話取材に対し、当時津波が発生したかどうかはわからないとした上で、「北朝鮮地域はもともと津波が発生しない」と述べた。ただ3~4月には気圧差により津波が発生する可能性もあると説明した。

 これと関連し聯合ニュースが聴取した北朝鮮の朝鮮中央放送によると、3月4~5日の未明に東海で0.5メートルの津波と4月20日に黄海で0.76~1メートルの津波に関する予報があった。


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