「#私も中絶した」…中絶罪の存置予告にSNS上で連帯する動き=韓国(画像提供:wowkorea)
「#私も中絶した」…中絶罪の存置予告にSNS上で連帯する動き=韓国(画像提供:wowkorea)
中絶罪を存続させる趣旨の政府立法予告法案に反発する韓国のネットユーザーらが、SNSで‘私は中絶した’、‘中絶罪廃止’のハッシュタグ・リレー宣言を行っている。

9日、インスタグラムやツイッターなどのSNSを見ると、ユーザーはリレー宣言を通じて、自身の妊娠中絶手術の経験を明らかにし、韓国政府の立法予告案を糾弾している。

当該ハッシュタグを書き込んだあるネットユーザーは、「(手術当時)医師が私にひざまずいて祈るようにと言った。あなたの人生が悲しくなるようにと言った」とし「すべて非現実的だった記憶を忘れたのに記憶は鮮明だ。この苦痛を味わう他の被害者がいないことを願う」と述べた。

別のネットユーザーは「避妊したのに妊娠し、私の人生のために人工妊娠中絶を選択した。その選択には後悔も恥ずかしさもない」と伝えた。

このリレー宣言は、映画監督のイギルボラさんとシンガーソングライターのイ・ランさんが始めた。イギルボラさんは7日、‘私は中絶した’というハッシュタグをつけたSNSで、「私も妊娠中絶の手術経験者だ」と述べ、「2020年にまだ『中絶罪』を論じているのか」と政府の立法予告を批判した。それとともに「この国の体の経験と連帯する」と述べ、中絶経験のある女性との連帯意思を明らかにした。

同日、イ・ランさんも「私は妊娠中絶の手術経験者だ。望まない妊娠後に経験した一連の過程に対して『中絶罪』という言葉がある韓国で公開的に話したことはない」とし「これからはしなければならない」と明らかにした。その後、匿名の女性たちがSNS上で‘私は中絶した’などとハッシュタグをつけて運動に参加している。

大統領府の国民請願掲示板でも中絶罪の廃止を主張する請願が支持を得ている。請願掲示板に書き込みを載せたあるネットユーザーは「立法を先送りしてきた政府が立法期限まで3か月を残す時点で、中絶罪の全面廃止ではなく妊娠週数制限の議論をしており、怒りを覚えずにはいられない」と述べた。

続いて「望まない出産を『生命尊重』という名の下に国家の力で強要する現行法が正しいのか」と反問した。この書き込みは同日午後6時ごろ、計3万6000人余りの同意を得た。

これに先立ち、政府は7日、妊娠14週まで中絶を全面的に認めるものの、妊娠24週までは既存の許容事由に社会・経済的理由を加えた一定条件がある場合に中絶を認め、中絶罪自体は存続させる趣旨の刑事、母子保健法の改正案を立法予告していた。

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