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北朝鮮 南北関係の悪化は望まず=韓国統一部
【ソウル聯合ニュース】韓国の統一部は8日、国会外交統一委員会による国政監査の業務報告で、北朝鮮軍が海上で韓国人男性を射殺した事件があったが、謝罪を表明する通知文を送ってきたことなどから、「北は(韓国との)関係悪化は望んでいないと判断している」と明らかにした。 ただ、韓国の合同調査の要請に返答していないことや韓国が男性の遺体の捜索活動で北朝鮮側の領海を侵犯したと警告したことなどを取り上げ、「南北の緊張要因は常に存在している」との認識を示した。 事件を受け、「再発防止に向けた軍通信線の復旧・再稼働など南北チャンネルの再開を推進する」として、「現在推進している南北協力事業は当分、さらに慎重に管理する」との方針を明らかにした。 今後の北朝鮮情勢については、10日の朝鮮労働党創建75周年の記念日と11月の米大統領選、来年1月の党大会などに伴い、「現状維持」から「現状変化」に変わる可能性があると判断した。 党創建記念日については、「経済的な成果が不十分な状況で、新型戦略兵器の公開など、存在感をアピールするとみられる」との見通しを示した。北朝鮮が公開する可能性がある新型戦略兵器としては、新型の大陸間弾道ミサイル(ICBM)と移動式発射車両、潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)などを挙げた。 その上で、「北は党創建記念日以降、南北・朝米(米朝)関係の戦略的な対応策を模索する」として、「米大統領選の結果次第で迅速な朝米交渉の再開、または一定期間の調整局面の維持など、政策方向が決まる」と分析した。