香港のサウスチャイナモーニングポスト(SCMP)によると、グテーレス事務総長は去る22日の国連総会のTV演説で、ドナルド・トランプ米国大統領と習近平国家主席が互いに非難した中、先のように語った。
トランプ大統領は演説で、新型コロナを“中国ウイルス”だと称したのち「新型コロナの発病初期、中国政府は国内の移動だけを塞ぎ、ウイルスが全世界に拡散するよう、航空便を許可した」とし「国連は、中国に責任を問わなければならない」と批判した。
加えて、中国による環境問題とウイグル族への弾圧などに対して、全方位的な攻撃が続いた。
このように直接的に中国を攻撃したトランプ大統領とは異なり、習主席は間接的に米国を批判した。習主席は「新型コロナを政治化したり、烙印を押そうとする、どんな試みも拒否されるべきだ」として、トランプ大統領が連日「新型コロナ 中国責任論」を提起していることに対して、否定的な反応を示した。
習主席はまた「これからも対話と協議を通じて、他国との紛争を解決する」と語った。極限にまで達した米中摩擦を「対話で解決するべきだ」という意を表したものである。
米中による対立が国連演説でも表れたことで、グテーレス事務総長は「米中の技術的・経済的分裂は、必然的に地理的・軍事的分裂を呼ぶことになるだろう」とし「この世界は、米中激突による様々な分裂に耐えることができないため、どんなことをしてでも両国の摩擦は解決されなければならない」と伝えた。
専門家たちは、特に東南アジア諸国を憂慮している。米中摩擦により身動きできないでいる東南アジア諸国は、それこそ「強い者同士の争いに弱いものが巻き添えを喰らい、被害を受ける」状況だと、指摘した。
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