チョ・ソンギル元駐イタリア大使代理=(聯合ニュースTV)
チョ・ソンギル元駐イタリア大使代理=(聯合ニュースTV)
【ソウル聯合ニュース】2018年に姿を消した北朝鮮のチョ・ソンギル駐イタリア大使代理(当時)が極秘に韓国入りし、1年以上滞在していることが分かった。北朝鮮の高官が韓国に亡命していたことで、南北関係にも影響を及ぼすとみられる。

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 与党と複数の情報関係者によると、チョ氏は昨年7月、妻と共に第三国を経由して韓国に入国した。最大野党「国民の力」の河泰慶(ハ・テギョン)国会議員はチョ氏について、「当局が保護している」と明らかにした。

 別の関係者はチョ氏の韓国入りが1年以上公表されなかったことに関し、本人が身辺保護のため、非公開にするよう強く求めたと伝えた。

 ただ、情報機関・国家情報院(国情院)の関係者は「確認できない」と述べた。

 チョ氏は2017年9月、北朝鮮の核実験を受けてイタリア政府がムン・ジョンナム大使を追放した後、大使代理を務めた。だが、任期満了を控えた18年11月、突然姿を消した。当時、イタリアなど外国政府の保護を受けながら第三国への亡命を打診しているとされていた。

 昨年2月にはイタリア政府が、チョ氏の娘が北朝鮮に送還されたことを明らかにし、波紋が広がった。

 金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)の就任後、北朝鮮の大使級の高官が韓国に亡命したのはチョ氏が初めてとされる。


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