米国際貿易委員会(ITC)は7日、クアルコムがライバルのブロードコムの特許技術を侵害したとして、クアルコムの半導体チップを搭載した新型携帯電話を米国に輸入することを禁じる決定を下した。これにより、サムスン電子やLG電子など、韓国メーカーの対米輸出にも影響が予想される。

 駐米韓国大使館と韓国メーカーは、ITCが当初予想よりも厳しい決定を下したとし、韓国メーカーの輸出への影響は避けられそうにないと話している。あるメーカー関係者は、「現在輸出しているモデルは輸入禁止対象ではなく、すぐに打撃があるわけではないが、今後が問題だ」と頭を抱える。すでに業界ではブロードコムの特許を侵害しない新モデルのデザインを進めるなど、設計変更作業も進めている。ただ、設計変更がすぐにできたとしても、品質と性能面には不安が残りそうだ。

 韓国貿易協会米州本部によると、韓国メーカーの携帯電話輸出規模は2004年に68億3000万ドルでピークに達し、2005年が48億5700万ドル、2006年が38億7100万ドルと減少を続けている。今年は4月までで15億9000万ドルとなっている。

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