丁国務総理は15日、国会で開かれた外交・安保・統一分野対政府質問で、民主党のヤン・ギデ(梁基大)議員が「野党が秋長官の息子について無分別な疑惑を提起し続けるので、気分が悪くなるのではないか」と尋ねると、「新型コロナウイルス感染症だけでなく、国家的難題が山積みなのだから、どうか争いはやめて国政を建設的に論議する国会になってほしい」と明らかにした。
秋長官の息子関連疑惑を事実関係の確認が必要な対象というより‘政治的な争い’と見なしたわけだ。
丁国務総理は、前日も野党から‘ムン・ジェイン(文在寅)大統領に秋長官の解任を建議する考えはないか’という質問に「更迭される理由をまだ発見していない。そうした判断をする根拠はない」と一蹴した。
また秋長官がフェイスブックに書き込んだ文章について、「真実だと信じる。他のことは考えていない」とし、関連疑惑を検察・警察合同捜査本部を構成して捜査すべきだという主張には、「そんな程度で、これが国益にとって大きな問題なのか」と反問した。
丁国務総理が11日のインタビューで‘きまり悪い’と秋長官と距離を置いた点を考慮すれば流れは変わったようだ。当時、丁国務総理は「私の考えが重要なのではなく、国民の考えが重要だ。私と同じ国務委員の子息の問題で心配をかけたことに対し、きまり悪い思いだ」と述べた。関連疑惑に否定的な国民世論を察しながら、遠回しに遺憾を表したのだ。
これは、憤っていた与党が‘秋長官を守る’という立場をまとめた影響と見られる。民主党は、秋長官の息子をめぐる疑惑がすべて事実ではなく、検察改革を阻止しようとする政治攻勢と判断している。
イ・ナギョン(李洛淵)民主党代表は前日の最高委員会議で沈黙を破り、「野党が政治攻勢を続けるなら、我々は事実で対応し、遮断する」と述べた。
キム・テニョン(金泰年)院内代表もこの日「昨日の対政府質問で秋長官の息子疑惑問題は実体的真実がすべて明らかになったと思う」と釘を刺し、「最初の情報提供者の主張自体、事実関係成立が難しい錯覚か、誤解の可能性が高い」と主張した。
チョン・チョンレ(鄭清來)議員はさらに、前日の対政府質問で「パク・クネ(朴槿恵)を愛する人々の歴史的反動」とまで主張した。
このように民主党が積極的に秋長官を守ることに出た状況で、丁国務総理は16日と17日の対政府質問でも、関連疑惑には最大限言葉を控え、コロナによる経済危機克服などの懸案に重点を置くものと見られる。
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