死の「宅配物分類」18年目の配達員も「今年のチュソク(秋夕)は怖い」(画像提供:wowkorea)
死の「宅配物分類」18年目の配達員も「今年のチュソク(秋夕)は怖い」(画像提供:wowkorea)
日本ではお盆が過ぎているが、旧暦のお盆が近づいている韓国。宅配員の仕事で18年目を迎えたキムさん(49)は今年のチュソク(秋夕)が恐ろしいという。

 新型コロナウイルス感染症の影響により宅配物量が既に急増した状況で、祝日まで重なると、一日に処理しなければならない量がものすごく増えるに決まっているからだ。

 10日、宅配便労働者過労死対策委員会・全国宅配連帯労働組合によると、新型コロナウイルスの状況下で非対面の取引が増え、今年3~8月の宅配物量は昨年よりも約30%増加した。

 対策委は9~11月に宅配物量が前年比50%に急増すると予測した。新型コロナウイルスがなくても、9~11月はチュソク(秋夕)と農産物収穫期が重なり、1年のうちの宅配物量が最も多い時期だ。

 宅配員の業務は大きく2つに分類される。配達が主業務である配送と、宅配商品を発送エリア別にする宅配分類、別名「カデギ」だ。

 貨物車が積んできたものすごい数の宅配物を自分の出荷エリアに合わせて分類するが、この作業だけで通常5~6時間がかかる。

 対策委は配達員労働者が、1日13~16時間の労働時間のうち、7~9時間は宅配分類作業を行っていると明らかにした。しかし、個人事業者として登録され、出荷手数料によって収入を得る配達員労働者には分類作業時間に与えられる追加の給料はない。

 対策委と全国宅配連帯労組は7日、ソウルヨイド(汝矣島)国会前で記者会見を開き、チュソク(秋夕)連休が始まる前までの期間、宅配分類の作業に人材を投入することを政府と宅配会社に要求した。

 16日までに、政府と宅配会社が何の対策もとらなければ、21日からの分類作業を拒否するという方針も出した。対策委と組合は、14~16日、全国宅配労働者を対象に分類作業拒否案の賛否投票を行う予定だ。

 対策委と組合は、長時間労働が宅配労働者を死に追いやっているとし、宅配便の分類作業時間だけ減らしても、労働者が過労死する事故は起こらないと主張している。
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