北朝鮮労働新聞、「2020年は忘れられない年」…コロナ・自然災害の中で結束を求める

北朝鮮が今年、新型コロナウイルスと自然災害が重なり困難に遭っているが、革命は試練の中で強くなると結束を求めた。

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北朝鮮の労働党機関紙「労働新聞」は8日、1面で「敬愛する元首様と共に天地の果てまで！」との題名の記事を掲載し、「2020年をわれわれ人民はいつまでも忘れられないだろう」と述べた。

新聞は今年が「忘れられない年」となった理由が、度重なる自然災害による困難のためではなく、これに対し提供された「党の恩情」のためだと説明した。

また、キム・ジョンウン（金正恩）国務委員長が台風9号で大きな被害を受けた咸鏡南道（ハムギョンナムド）を訪問し状況を確認した後、ピョンヤン（平壌）の党員らの投入を要請したことに言及し、「咸鏡南道の被害地域は感謝の涙で海になった」と強調した。

そして、金委員長が平壌の党員らに公開書簡を送った翌日に首都党員師団が組織され、戦闘員らが被害地域に機動展開し、すべての準備が整ったと新聞は伝えた。

度重なる台風被害の中でこのように結束を求めるのは、党創建75周年記念日（10月10日）まで新型コロナウイルスと自然災害の復旧などの「国家的危機打開」を成果として示そうとする狙いがあるとみられる。