7日、中央災難安全対策本部によると、同日午後7時30分基準で台風10号による人命被害は、行方不明2人、負傷5人の計7人だ。
同日午前、カンウォンド(江原道)サムチョク(三陟)市で40代の男性が石灰石の採掘後、撤収作業中に排水路に落ちて行方不明になった。キョンサンブクド(慶尚北道)ウルジン(蔚珍)では、トラクターに乗り、橋を渡っていた60代の住民が河川の急流に飲み込まれた。
プサン(釜山)市では強風で飛んできた看板が当たった市民が負傷し、強風で乗っていた車が横転する事故も発生した。 また、キョンサンナムド(慶尚南道)コジェ(巨済)とチュンチョンナムド(忠清南道)コンジュ(公州)でも負傷者が発生した。
この他、釜山市ヘウンデ(海雲台)の沖では遺体1体が発見された。遺体には外傷がなく溺死したものと推定される。釜山海上警察は、正確な身元や死亡経緯、台風との関連性などについて調べている。
台風の影響で、被災者は47世帯、78人となり、このうち60人はまだ家に帰れずにいる。人命被害を憂慮して一時避難した人員も3077人に達し、このうち564人が依然として避難している。
施設被害は計785件と集計された。ミポ(尾浦)港の防波堤、オンサン(温山)港鉱石移送タワーなど、港湾施設と道路、上水道など公共施設の被害は423件だ。
私有施設の被害は362件届けられた。浸水したり破損した住宅が110か所あり、漁船76隻が沈没または破損した。養殖場29か所も被害を受けるなど、漁民たちの被害は甚大だった。強い風雨で、全国で7万5237世帯が停電被害を受けたが、午後6時までにすべて復旧した。
現在、全国11空港で341便の航空機が欠航となっている。87航路の旅客船114隻が止まり、21の国立公園607の探訪路が通行止めになっている。
台風10号は午後9時ごろ、北朝鮮に上陸した後、消滅するものと予想された。韓国は今日、台風の影響圏内に入ったが、午後5時をもって全国の台風特報は全て解除された。
中央災難安全対策本部は「気象状況をリアルタイムで監視し、脆弱施設の予察活動を持続的に強化する」とし「被害状況を迅速に把握して応急復旧を推進する」ことを明らかにした。
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