北朝鮮、連日の「失策」公開…来年の党大会で「体質改善」に出るか

北朝鮮が最近経済政策の失敗を認めたことに続き、自然災害にともなう幹部の失策を公開的に叱咤し解任などの処罰を下している。このような反省の基調をもとに、北朝鮮が来年1月に召集される予定の第8回党大会で「体質改善」を行うことができるかどうかが注目される。

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先月20日に北朝鮮は第7期第6回労働党全員会議決定書を通じ、ここ5年間に推進してきた経済政策が事実上「失敗」したことを認めた。

今月5日には台風9号による人命被害が発生したことで、カンウォンド（江原道）とウォンサン（元山）市の幹部らに処罰が下された。台風が北上する中、徹底した備えを何度も呼びかけたが完璧な対応に失敗し、北朝鮮はこれを認めた。

「失敗」を相次いで公開することは北朝鮮の体制では異例的なことだが、キム・ジョンウン（金正恩）時代にはその特徴として表れている。特に新型コロナウイルスの拡散と梅雨の時期の水害などの国家的危機打開のため、内部の問題点を集中的に指摘し改善する姿だ。

これは外部に対する体面重視よりは内部の取締りに注意を向け、警覚心を高めようとする意図とみられる。住民らに向け、内部の問題点を認識し必要な措置をとっているというメッセージを送り、住民の不安を解消させようするものと見て取れる。

北朝鮮を襲う台風がすべて過ぎ去れば、国家の危機対応システムに対する点検が再び進められるものとみられる。新型コロナウイルスの全世界的拡散から国家の危機対応機構を補強する雰囲気が続いてきただけに、関連議論を集中的に行っていく可能性が高い。

このような議論の後に党大会で新たな組織改編が確定する可能性が高い。また、先月の第4次政務局会議で言及された「新設部署」の輪郭がより鮮明にあらわれるものと予想される。