テレビ会議形式で開催されたソウル安保対話(国防部提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
テレビ会議形式で開催されたソウル安保対話(国防部提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
【ソウル聯合ニュース】ブルックス前在韓米軍司令官は3日、テレビ会議形式で開催されたソウル安保対話(SDD)にパネリストとして出席し、南北関係について「北朝鮮は韓国の大統領選(2022年3月)を控えた来年の方が韓国政府を相手にするのに良い時期だとみて、今は対話のドアを閉ざしている」と指摘した。 ブルックス氏は「来年になれば(対北朝鮮政策の)成果が必要になるという韓国政府の立場を、北朝鮮は承知している」と説明。韓国は北朝鮮に対話の呼び掛けを続けるだろうが、北朝鮮は自らに有利な時期になるまで回答しないか、否定的な回答をするだろうと分析した。 また、「北朝鮮は11月に大統領選を控えた米国との対話のドアは少し開けている」と述べ、米国政府との関係は選挙後に設定すると見込んだ。北朝鮮が米国、韓国の大統領選の時期を考慮し、来年に本格的に動くと予測したことになる。 ブルックス氏は「圧力がなければ北朝鮮は変わらない」と述べ、外交的圧力(制裁)と包容を同時に追求してこそ、北朝鮮を正しい方向に導くことができるとも強調した。 これに対し、ロシアと中国のパネリストは「圧力と制裁で北朝鮮の核問題は解決できない」(ロシア外交アカデミー教授)などとし、北朝鮮に対する米国の包容が重要だと指摘した。 ソウル安保対話はこの日、3日間の日程を終えて閉幕した。ソウル安保対話は、朝鮮半島の平和とアジア・太平洋地域の安保協力を話し合う場として国防部が12年から開催してきた国防次官級の多国間会議だ。
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