韓国の警察庁長は緊急車両に道を譲らない運転者に対する罰則を強化する方針を明らかにした=(聯合ニュースTV)
韓国の警察庁長は緊急車両に道を譲らない運転者に対する罰則を強化する方針を明らかにした=(聯合ニュースTV)
【ソウル聯合ニュース】韓国警察トップの金昌龍(キム・チャンリョン)警察庁長は2日、救急患者を搬送中の救急車や消防車など緊急車両に道を譲らない運転者に対し、罰金を科すなど罰則を強化する方針を明らかにした。    救急車を止めたタクシーのせいで搬送中だった母が死亡したとして、息子がタクシー運転手の処罰を求め、青瓦台(大統領府)のホームページに投稿した請願に回答した。 請願は7月3日に投稿され、約1カ月間で73万5972人の賛同を得た。 事故は6月8日、ソウル市内で起きた。救急車が車線変更した際、後続のタクシーと接触事故を起こし、タクシーの運転手は事故の処理が優先だとして救急車の前を遮った。このため搬送が遅れ、救急車に乗っていた患者は同日、病院で死亡した。 タクシーの運転手は7月24日に逮捕された。 金庁長は「運転者が譲歩の義務を守らなくても反則金は乗用車基準で6万ウォン(約5400円)にすぎず、実効性のある制裁手段として機能していない」として、「運転者の警戒心を高めるため、反則金を大きく引き上げる」と説明。「緊急車両が交差点で停止せず通過できるようにする『緊急自動車優先信号システム』も構築する」との方針を示した。
Copyright 2020YONHAPNEWS. All rights reserved. 40