LGフィリップスLCDは1日に理事会を開き、モニターやノートパソコン用の液晶パネルの量産に適した第5.5世代ラインへの投資を行わないことを決めた。この決定により、同社は50インチ以上の中・大型テレビ用パネルの生産が可能な第8世代、9世代ラインへの投資に総力を挙げるものとみられる。
 LGフィリップスは京畿道・坡州の8世代ガラス基板対応工場に5.5世代ラインを設置し、ノートパソコンやワイドモニターなどに利用する15.1インチ、15.4インチの液晶パネルを量産する計画だったが、現在は工事を中断している。5.5世代ラインと関連し、同社の権映寿(クォン・ヨンス)社長は4月の企業説明会で、5.5世代への投資を進めれば52インチの大型テレビに対する8世代投資が遅れ、投資しない場合には8世代への投資を少し早めることが可能だと説明していた。

 LGフィリップスは5.5世代投資に対する市場環境や生産力などを検討した結果、現時点では5.5世代投資を行わず、中長期的に大型テレビ分野で確固たる競争力を確保できるよう、次世代投資に集中するとの方針を示した。

 業界はこれまで、モニター用とノートパソコン用の液晶パネル供給量が不足していることから、LGフィリップスがこれらのパネルを主に生産する5.5世代への投資を決定する可能性が高いとみていた。LGフィリップスLCDが8、9世代への投資を選択したのは、二重の投資による資金負担を考慮しただけでなく、サムスン電子などのライバル社が50インチ以上の大型テレビ用パネルの量産体制を整えつつあることを意識したものと思われる。


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