ダーナ・ウェルトン氏(米国務省のホームページより)≪転載・転用禁止≫
ダーナ・ウェルトン氏(米国務省のホームページより)≪転載・転用禁止≫
【ソウル聯合ニュース】2020年以降の在韓米軍駐留経費の韓国側負担を巡り、韓国の交渉代表が今月初めから米国の新たな交渉代表と電話や電子メールなどを通じて協議を進めていることが20日、韓国外交部関係者の話で分かった。ただ、進展はまだ見られないようだ。

 韓米は駐留経費負担に関する特別協定(SMA)締結のための交渉を昨年9月から行っているが、妥結に至る前に米国の交渉代表が今月3日、ダーナ・ウェルトン元駐日公使(政務担当)に交代した。韓国の鄭恩甫(チョン・ウンボ)韓米防衛費分担交渉代表はあいさつも兼ねて先ごろウェルトン氏と連絡を取り合ったとされる。

 ウェルトン氏は韓国だけでなく日本など米軍が駐留する各国との交渉も担っている。韓国では、米代表の交代により交渉に弾みがつくと期待する見方もあったが、双方は早期の問題解決の必要性で一致しながらも従来の溝を再確認するにとどまり、互いに譲歩する兆しはないもようだ。

 ある外交筋は「韓米間の意思疎通は続いており、交渉の準備は常にできている」と述べた。ただ、米大統領選を控える中で折り合いをつけるのは容易でないとみられる。

 双方は今年3月末、韓国の20年負担額を前年比で13%引き上げる案に暫定合意したが、トランプ米大統領がそれ以上の増額を求めてこの案を拒んだとされる。


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