19年5月30日、乙支太極演習の一環としてソウル・弥阿駅で実施された避難訓練=(聯合ニュース)
19年5月30日、乙支太極演習の一環としてソウル・弥阿駅で実施された避難訓練=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の行政安全部は18日、新型コロナウイルスへの対応と集中豪雨の被害復旧に集中するとして、災害や戦時など国家の危機状況への対応を点検する官民軍による「乙支太極演習」を中止し、「非常対応態勢点検・訓練」に代替すると発表した。

 今年の乙支太極演習は当初、5月に実施する予定だったが、新型コロナウイルスの影響で延期していた。だが、ウイルス感染拡大の影響が長期化しているのに加え、大規模な水害が起きたことを受け、中止を決めた。

 乙支太極演習は北朝鮮の武装ゲリラが青瓦台(韓国大統領府)を襲撃しようとソウルに侵入した事件を機に1968年に始まった政府の軍事支援訓練である乙支演習の名称と内容を変更したものだ。演習を実施しないのは、南北関係を考慮して中止した2018年に続き2度目となる。


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