北朝鮮が19日に党中央委員会総会　「戦闘力強化」議論へ

【ソウル聯合ニュース】北朝鮮が19日に朝鮮労働党の中央委員会総会を開催する。朝鮮中央通信は18日、中央委員会政治局常務委員会が総会開催に関する決定書を前日に発表したとしながら、「革命発展と党の戦闘力強化において重大な意義を持つ問題を討議、決定するため」と伝えた。

　総会は昨年末以来、約8か月ぶり。今年開催された党中央委員会の政治局会議と政務局会議で取り上げた案件を確定するとみられる。

　今月5日の政務局会議では中央委員会への新部署設置と人事体系の改善を取り扱った。続く13日の政治局会議は中央委員会の新部署設置を審議、決定し、その職能などを提示。この新部署について「国家と人民の尊厳と利益を守り、社会の政治的な安定と秩序を維持、担保する」と言及していた。

　19日の総会で、中央委員会の組織改編と役割が具体化するとの見方も出ている。

　北朝鮮は国際社会による制裁が長引いている上に新型コロナウイルスや水害まで重なったことで、食糧不足と経済難が深刻化し、思想の緩みや秩序の乱れなどが生じている。総会では、これらを正して内部の結束を強化するための措置が取られるものと予想される。先の政治局会議で水害と新型コロナウイルスへの対策が議論されただけに、国民生活に関する問題も扱うとみられる。